ハイジ保育園「ほっとできるところ たのしいところ」 | 2015年10月号「感覚」 茨城県つくば市 月極保育 週2~3コース

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2015年10月号「感覚」

小さい時兄に「一口ちょうだい!あげるから!」と言われ「いいよ!」とにこにこしてアイスをあげるとそれはそれは大きな口でガブリと食べられた事があります。私はそんなはずじゃない!とギャン泣き、、、これはおもちゃにしてもおやつにしても、見たいテレビ番組にしても、勝つ事上に立つ事などありえない話でした。どうやったら食べられないか?どうやったら貸してもらえるか?など生きていくための修行??とまではいかないけど、、、そんな気持ちは0歳から始まっていたんだと思います(笑)

いつも仲良しのななちゃん〔4歳〕とあいちゃん〔5歳〕の話です。
昨日は休憩から戻るとななちゃんの鼻から鼻血が出ていました。「どうしたの?」と聞くとあいちゃんとケンカ!やられても向かっていくから最後は鼻血が出て終わったんです~!とあずみ、、、そこまで向かっていかなくても、、、と思いつつ、(えらいな~2人の強さに惚れ惚れしてしまいます。)2人共末っ子です。

上の子もしくは一人っ子の場合どうしたって生まれた時から、自分のおもちゃも、靴も服もその子のために頂いたり買ったりして、今食べていた物を無下に奪われたり、おやつを半分こにしなくてはいけない事などが家ではほとんどない状態。ゆっくりとおっとりとした時間が流れていく、、、修行なんて無縁の世界かもしれません。

ハイジのような自由な環境に入園させられ??いやいや入園してくれて、、、初めて見る本気のケンカを目の当たりにしてポカンと口を開いている子も多いです。
使いたいおもちゃをじっと見ていて、やっと貸してもらえたのに「貸して~」と言われただけで何にも言ってないのに今やっと手に入れたおもちゃをあっさり奪われてしまったり、、、理不尽な事だらけです。家と同じように振る舞う事も出来ず、、、たとえ振る舞ったとしても「ダメー!」と怒らたりして、、、がまんして泣いている子もいます。

このぐちゃぐちゃの人間関係の中5,6ヵ月すると少しづつ変わっていきます。
抱っこされていても近くに寄ってきた子にケリを入れていたしょう君も、怒られるとわかるとやらなくなり、この前は機嫌の悪いしん君に
怒られると「消防車の本持ってくる??」何て言ってご機嫌取り?一人で本を探しに行ってました。
たけ君はひび君に憧れていて、園ワゴンに乗る時も隣りに自分から座ります。しばらく前は「何で来るんだよ!」と言われ悲しい顔していましたが、、、この前は隣りが空いていてたけど、ひび君のすぐ後ろに座りました。するとひび君が「たけ~こっち来いよ!」と言ってくれたらしくニコニコで隣りに座ってました。
ゆうちゃんも自分がやりたい事を大人に言ってどんなケンカが始まっていてもまず自分、、、だったのですがちゃんと周りが見えるようになって、今では「ゆうちゃん~ゆうちゃん~!こっち~!」などあちこちから呼ばれて、自分の力でどんどん開拓していってすっかり仲良しの友達ができています。
みんな無意識にですが、、、自分で掴んだ友達って嬉しいだろうな~って思って見ています。そして変わっていく姿にこちらも感動します!
3人共上の子もしくは一人っ子です。

この前まゆゆに「ねー暑くないの?脱いだら?」と言いました。「あっ!そうね!脱ぐね、、、」やっと一枚脱いでいました。この夏何度となく言った気がします。足が少し痛い時も「ちゃんとした運動靴がいいよ」と伝えました。すると「あっそうだね」と次の日から運動靴です。
掘り下げてその話を聞いてみると、「一人っ子だったから親に(寒いから着ていきなさい。幼稚園の乾布摩擦の時も風邪ひくから服着たままにしなさい。靴はこれにしなさい。)など言われ続けているうちに自分の事じゃなくなるんです。そのうち自分の感覚がなくなってきて、寒い暑いでさえもわからなくなるんです。そしてこれが私の普通になってしまって、、、ゆうこさん言われてあっそうだね~脱いだら涼しいかも??って初めて気が付くんです。」と、、、私はびっくり!えっ??うそでしょ?そんな事まで??目がテンでした。

ハイジの場合12月でも1月でも暑い日は裸になっています。アルバムを作る時いつも秋も冬も裸の写真が入っているのでわからなくなります。
帰りは〔親マフラー〕〔子ノースリーブ〕って事しょっちゅうですし、、、
でも今回の話を聞いて感覚を育てないといけないってつくづく思いました。靴が右左違って転んだとしても、ズボンの前後が違っていても(一度は違うよって言うけど直さない子も多い)それに本人はケロッとしているのであれば転んだ時自分で気が付くわけで、、、多少のリスクを背負ってもらうのもありなのかな~って思いました。
最後にまゆゆが

『親じゃなくて私が苦労しているからね。。。』としみじみとずっしりと重たい言葉でした。